虫歯治療は治っていない!?‥予防歯科の大切さ

今回は虫歯について2回にわたって詳しくお伝えしてまいります。

時折患者さんにお話するとびっくりされるのですが、
「虫歯は治っていない」 のです(._.)

もちろん、虫歯はしっかりと除去して詰め物や被せ物をしているのですが・・・

それは虫歯だった部分を取って代わりの物で
元の歯の形を回復したのに過ぎないという事です。

歯が元のまっさらの生えたての状態に戻ったら、「治った」 と言えるのですが、
実際には代用物(金属やレジンやセラミック)で詰めたり、被せたりと置き換えているだけなのです。

現代の世界中の技術で、歯が元通りに回復することは不可能です。

お口の中の環境は、
常に唾で湿っている
熱いお茶や冷たい氷を口にするので、温度変化が激しい
噛む度に詰め物や被せ物に噛む力の衝撃が加わる。 また歯軋り(はぎしり)の力も加わる

等の理由で、詰め物や被せ物には過酷な環境にあります。 一生持つ治療は無いのです。

一回目の治療をしたとして、よくある患者さんのプロセスをみていきましょう。
・・・

一度目の治療は虫歯にプラスチック(レジン)を詰めます。歯と歯の間の虫歯の治療の多くは銀の詰め物になります。

その後、症状が出た時だけ(数年ごとに)治療をしていったとしましょう…

2回目の治療
歯と詰め物の間から虫歯になり次は大きめの銀歯を詰めます。

3回目の治療
虫歯が進み、痛みが出て、痛みをなくす為に歯の神経をとります。
虫歯を放置していて大きくなり、痛みが出た場合1回目の治療から神経をとることになる場合も多いです。
※歯の神経をとった歯はもろくなり、割れやすくなるため被せ物(クラウン)をします。

4回目の治療
可能であればもう一度3回目の治療(神経治療のやり直し)を繰り返す。

5回目
治療を繰り返す度に傷んでいる虫歯の部分を除去し、歯が薄くなってしまうので、
最後は抜歯をするしか方法が無くなります。

このように虫歯は回復する事はなく、
一度治療をすると、着実に悪くなり最終的には抜歯という結末を迎えます。

患者さんは30~40年と長い期間なので、
抜歯する結果になってもしょうがない…と思いがちですが、
歯はたかが一本ではありません。

28本の歯は重要で、もし1本でも抜歯すれば
そのない歯の分の負担が残りの歯に影響を与え、悪くなります。

だからこそ、
『悪くなってから治療する』という考え方は
好ましくありません。

それではどのような考え方が必要で、
何をしていけば良いのかを、次回お届けしてまいります。